文芸展『空の際から窓が溶ける』を読む

祐音文芸、三思文学、文芸展

祐音文芸のオンライン文芸展に、新たな展示が加わりました。

今回公開されたのは、与謝蕪村の名句「菜の花や 月は東に 日は西に」を起点とした、松本さんによる出展作品です。

本展示は、かつて祐音文芸の課題として取り組まれたテーマを、文芸展という場にあらためて置いたものでもあります。

前回の『存在と色』展では、詩作とガイドが一体となり、読み手が作品世界に浸りながら余韻を味わう構成でした。

一方、今回は名句の改作がテーマ。

一般的に受け取られる心象をそっと揺らすところからはじまり、さらに、名句をメタ視点で解釈する過程そのものを文芸として提示。

言葉になる前の言葉として結晶化するまでのプロセスが、作品として立ち上がっています。

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