人文知について
「人文知」は、世界や人間の本質を探求する、すべての学問の上位にある知。
古来から、わたしたちの価値観や民族性、美意識などを支えてきた知でもあります。
私たちひとりひとりの人生を豊かにし、ビジネス観点からも身につける価値は極めて高いものです。
教養とは、知識が豊富なことではありません。
真の教養は、科学や実学の文脈から逃れたところにこそあります。
私たちがハイブローと定義する教養は、アカデミズムの上澄みとしての人文知のみ。
自然科学や社会科学の知はもちろん、一般的に言われるアートや宗教といった分野からも外れたものです。
真の知は、数千年の思索を背負い、人の生き方や価値観を根本から変えるほどの力を持つもの。
医療が命を、建築が暮らしを支えるように、人文知は人生そのものの意味を支えます。
それだけに、触れ方次第で人生や社会の構造にまで大きな影響を与える重みある知と言ってもいいでしょう。
人文知に触れることは、心を浄化し、科学や実学に偏った思考から自由になる体験。
世界や人間の本質を感じ取り、判断や行動の基盤を深める助けになります。
実際に、学術界や老舗企業のオーナーの方々の多くは、人文知に立ち返ることで人生や事業をより豊かにし、科学や実学の価値も高めています。
経験世界を発展させるためのドラフト、すなわち無限の可能性を秘めた未来予想図を描くことのできる人文知の世界。
即効性や実用性ばかりが求められる現代の中で、正しさや効率よりも、深く感じ、考える力を大切にしている方。
「答え」よりも「問い」や「あり方」に価値を置く方は、「人文知」について取り上げた動画をぜひご覧ください。

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