【祐音文芸よりご案内】
祐音文芸 オンライン文芸展『空の際から窓が溶ける』が公開されました。
本展は、祐音文芸会員・松本隆志氏による文芸展示です。
文芸員による解釈を、作品の形式で提示する試みとなります。
本作は、与謝蕪村の名句「菜の花や 月は東に 日は西に」を起点とした改作として構成されています。
私たちは、言葉や知識、これまでの経験を通して世界を見ています。
そのとき、目の前の情景は、すでに意味づけられたものとして立ち現れているのかもしれません。
本展は、そうした分別の先にある視点――無分別の境地から見たとき、同じ一句、同じ景色はどのように立ち現れるのか、という問いを静かに差し出します。
日常の思考や概念から一歩距離をとり、「見る」という行為そのものに立ち返る時間として、本作に触れていただければ幸いです。
本展示は、祐音研究所サイト内「MUSEUM」ページにて公開されております。

― 祐音文芸MUSEUM ―
アカデミズムを超越した美の領域、真の人文知を志向する文芸展。
伝統的人文知の流れを汲み、美風派として独自のセラピーミュージアムを展開。
メタ文学とメタアートが融合する詩禅美の世界観を、現代的な感性と交差する新たな文芸表現として提示する。