(東京美学倶楽部『序章』より抜粋)
真美の探求の対象となる「詩」とは、どのようなものだろうか。
それは見えている者によって書かれた詩でなければならず、ゆえに「詩人」とは「天才」を指す。
一方で、私*は今回、現代芸術学の中に埋没していた真の美学のあり方を発見するに至った。
それは「芸術知」と呼ばれる詩の考察を通した、真美へのアプローチの仕方。
美そのもの、あるいは象徴としての芸術を通して美について考えた、古今東⻄の天才たちによって紡がれた、奥行きのある抽象的な言葉。
私たちに圧倒的な「美的距離」を感じさせる領域にある言葉。
すぐには理解できなくても、美の本質を予覚できるような言葉。
詩的であるがゆえに、万人がいかようにも解釈しうるようなわかりやすい言葉。
それはときに合理的ではないメタファーであっても、美を合理的に考察した天才たちから紡ぎ出された「理熱」を内包したハイレベルなメタファー。
ここで、私*はこうした芸術知を通した美学研究の仕方を、ウィトゲンシュタインの名説と交差させてまとめ直すことにした。
新写像理論とは、
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