本部長が主宰する三思文学というコミュニティ。

詩作に取り組んでおり、定期的にオンラインやオフラインで文芸展を開催していますが、その様子はメルマガなどでもお伝えしている通りです。

この文芸展は、特にリアルで開催した際、会場の一角に「三田文學」の雑誌を展示しています。

この「三田文學」を発行している三田文学会の総会に本部長が招待され、感謝状を贈呈されたわけです。

というのも、本部長は三田文学会の会員であり、トップスポンサー、つまり高額寄付者にあたるからです。

招待されたのは早川書房の社長と本部長の二人だけだったそうで、理事長であり芥川賞作家でもある荻野アンナ氏から感謝状が贈呈され、そこで一言求められたとのこと——。

三田文學は、明治43年(1910年)創刊の最も歴史のある文芸誌です。

森鷗外、谷崎潤一郎、芥川龍之介らの作品の発表の場であり、また耽美派・シュルレアリスムの中心的な媒体でもありました。

三田文学会は慶應大学内に事務局がありますが、大学の支援を受けているわけではなく、完全な独立採算の団体です。

今の時代、雑誌という媒体が厳しいことは多くの人の共通理解だと思いますが、ましてや文芸誌ですから、輪をかけて厳しいはずです。

何度か休刊と復刊を繰り返しながらも、昭和60年(1985年)に復刊した第8次から続いて今に至ります。

ですが、この社会体系のなかで、既存の仕組みのなかでこの領域を守り抜いていくのは、並大抵ではない信念と覚悟、そして現実感がなければできないことだろうと思います。

我々も、文学は実学であるということを訴えていますが、三田文学会の総会でも、文学は実学であることは強調されていたそうです。

ある意味、マトモでは不可能な領域。

私たちもまた、マトモでいては人文知を守ってはいけないのだと、本部長からの報告を聞いて個人的に思った次第です。